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ローテク思考か、ハイテク思考か?

先日、三次元測定器のレトロフィットと同時に、小型三次元測定器が入ってきた。


最近の三次元測定器ってのはすごいんですねぇ・・・
空間精度とかなんとか・・・(;A´Ω` )[汗]


機械のX、Y、Z方向の直角が出ていなくても、ソフトでピッチ補正を行って精度をごまかしながら出しているんですね。(日本製ではありませんが・・・)
プローブをテスターに取り替えてアナログ的に測ってみたのですが・・・

直角、平面の精度が0.2mm台、0.03mm前後でうねりがある機械を、ソフトで補正して精度を出している測定器メーカーがあるなんて・・・

レーザー測長器で計測したピッチ誤差の値を基に、マシニングセンタなどでも数ミクロン単位でピッチエラー補正するのはごく一般的なのではありますが、


組立も、納入現場でZ軸ユニットを簡単にポン付け!(機械的な精度チェック無しで、ポンとはめ込み式のように取り付けること)・・・


しかしながら、そこそこ精度出ているのには驚きました。
技術の進歩、おそるべしです。


っていうか、その測定器屋にも馬鹿にされたもんですねぇ。 ・・・というか、解釈を間違われたようです・・・(;A´Ω` )[汗]
とりあえず返品しますが・・・



これには、うちの職人も呆れてました。。。


底面が基準となる我々の治具などの場合、基準となる石定盤が理論上うねって平面も出ていないのにどうやって測ればいいんでしょうか?


機械精度をそこそこあげた上でピッチエラーを補正するのが計測器、いや機械製作、ものづくりの常識ではないのでしょうか?
ものづくりそのものが曖昧で、それをソフトで補正するという測定器屋の考え方がわかりません。
このような
アナログ思考デジタル思考の差は、だんだん広くなっていくのでしょうか?
もしくは、
ローテク思考ハイテク思考の違いなのか?
根本的なものづくりへの考え方が変わってきているようで非常に残念です。


私自身も、
機械導入時には、もっと自分の目でちゃんと納得いくまで確かめて購入しなければ。。。
…と教訓です。



ブログ | 2009.07.10

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